カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』やっと読み終わった。
「TSUNDOKU」なんて言わせないぜ!
でもな、ほんま退屈やねん。
寄宿学校の日常のあれこれ、みたいなのがず~~~っと続くから。
あんなことがあった、こんあこあとがあった、だれだれちゃんがあーだこーだって。
途中から、ん?ってなっていくねんけどな。
ラストにかけては怖すぎて知りた過ぎて。
悲しくて、やっぱり怖すぎて、でも?だから?読むのを止められなくて。
そしてすごく悲しかった。です。
ほとんど内容を知らずに読み始めたのが良かったのかも。
興味を失いかけて挫折する危険も高かったけど。
最終章での効果抜群!!なそれまでの全て、でした。
ネタバレやけど・・・今更やから、ゆうてしまうよ?
臓器提供を目的として生み出されたクローン人間の生活や感情や個性や人生は・・・。
それをどうやったら読者に感じてもらえるか、考えてもらえるかっていうことを、文章やらストーリーやら構成やらで、効果的に提示しているところがすごかった!
登場人物についていろいろ思うのと、テクニック的なすごさの両方があって、ずっしりきた作品でした。
いろんな事を知ってしまって言葉にならない想いを抱えたまま、裏道ばかりを通る主人公の姿が印象的。
裏道しか通れない気分の時ってあるよなぁ・・・。