映画『カプチーノはお熱いうちに』
原題は「ベルトをお締めください」という意味らしいです。
映画のラストで子供たちが言ったのよね。
・・・????!やったけど、タイトルを言ったってことなんですね。
飛行機のシートベルトのことで、フライトを人生に例えたタイトル。
公式サイトにも「人生の乱気流」と書いてありました。
あらすじを言うと、めっちゃ陳腐になるのよね。
略奪愛・結婚・冷める・病気・愛再び・・・こんなんアホやん。
でも、これを並べ替えて映画にしてるのよ。
家族や友人も深くかかわって。
ああ、感想を言葉にするのがとても難しいなぁ。。。
時間の使い方・描き方が独特な気がしました。
出会いから恋愛を時間をかけて描くようで、肝心なところは伏せてみたり。
一気に13年経ったり。
後半に回想をこんな風に(効果的!!)使うのなら、前半もうちょっとテンポ良くても良かったのに、と思ったり。
登場人物自身のキャラクターや、複雑で濃密な人間関係や、その根底にある感情や愛情を説明するための布石やったんやな、ってあとで気づいたり。
時間だけ先にポンと行って、回想で説明するのよ。
で、それを言葉にすると、、、「思い出」とか使ってまうやん!これまたアホやん!
そうじゃないねん!!と言いたいねんけど、ほかに言葉を知らんというか・・・。
なんやろなぁ。
「思い出」っていうぶった切られた点・出来事じゃなくて、「今」の気持ちとず~~~っとつながってるもの。
途切れかけたり、もつれたり、太くなったり細く頼りなくなったりしながらも。
そしてこのままず~~っと続いていくもの。
ロマンチックなのも、笑えるのも、泣けるのもあったよ。
それからこれまた「希望」とか「光明」とか使うしかないねんけど、アホやねんけど。
これはたとえエレナが死んじゃったとしてもみんなの中で続いていくもの。
だけど、死の恐怖をエレナ本人も周りも、そしてエレナ以上にダメ旦那も(笑)感じて過ごしている中で、過去と今の関係をこんな風に描くことで、未来を見据えられるのよねぇ。
不思議な映画やった。
「良かった」と言いたかっただけやのに、こんなに苦労するとは!!