FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」スピッツ特集8/22②

FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」8/22②
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2016年8月はスピッツ特集
4週目(8/22は6th『ハチミツ』から10th『三日月ロック』まで)
DJは田家秀樹さん
ゲストは竹内修さん(スピッツのデビュー以来のディレクターさん)

田家秀樹さんによる『醒めない』アルバム・ライナーノーツ


8th『フェイクファー』(98年3月)
♪『楓』(98年7月)
『スピカ』と両A面シングル。『スピカ』はアルバムの最初期にレコーディングした曲でしたがアルバムには入れないでおこうと。
確かタイアップがあって両A面になったと思います。

♪『運命の人』(97年11月)
アルバムの先行シングル。
シングルは半音キーが高い。ライブでやってみてちょっとキツイということで、アルバムでは半音下げてやろうかと。
‘神様‘という言葉をこれだけ連呼するのは珍しいですよね。それもことさら宗教的なものを感じない。

ー『フェイクファー』にはたくさんシングルが入ってますね。
確か会社から言われて、みたいなこともあったと思うんですが、、。
笹路さんとは別れて基本的にセルフプロデュースで行こうと。アレンジをCO-Produceということで、その当時カーネーションにいらっしゃった棚谷祐一さんが参加するという新しいレコーディング形態です。
笹路さんからもメンバーからも、それぞれからそろそろ離れようという話がでた。
笹路さんは教えることはもう教えたから、あとはメンバーだけでやった方がメンバーのためにもいいと。
メンバーもこれ以上一緒にやっていると依存度が高くなりすぎて、自分たちがヤバいんじゃないか。頼りすぎてしまうと。
‘潮時‘ということ。このパートナーシップでやるべきことはやった。
ーとてもフェアなミュージシャンシップということなんですね。
とてもプロフェッショナルな決断だと思いました。

自分たちでやっていかなきゃいけないという決意はあったものの、さてどうしたものかという気持ちは伝わってきた(笑)。
エンジニアは『ハチミツ』の時のエンジニアと再び一緒に。
アレンジは新しい方に変えて。
ここから数年の試行錯誤が始まる、ということだと思います。

ースペシャルアルバム『花鳥風月』(99年3月)を出して。その年の年末にベスト盤が出てしまう。
ここまで年に1枚アルバムを出してきたんですが、ここから少し緩やかになっていく。
オリジナルアルバムが出ないから、売り上げ確保とかいうこともあるんですが、企画して『花鳥風月』(B面・未発表曲・インディーズ・セルフカバー収録)を出した。
それも及ばず年末にベスト盤が出てしまう事態に。
メンバーは、簡単に言うと憤慨していた。
竹内さんもいろんな事のけじめをつける形で会社を辞めてフリーに。


9th『ハヤブサ』(00年7月)
♪『放浪カモメはどこまでも』(00年6月)
元スパイラルライフの石田ショーキチさん。メンバーにとって初めての年下プロデューサー。
棚谷さんは、笹路さんが鍵盤の人だったので同じ鍵盤の人がいいんじゃないのということで。
石田くんは、世代も近いし面識もあって、非常に頼もしい若者だったので。会って話すとウマが合って。
スピッツは99年に初めて海外レコーディングを体験して、また新しいことを試みたいという気持ちがすごくあって。音の追求をやっていて、そのパートナーとして石田くんがすごくいいんじゃないかと。
石田くんはハードロックもギターポップもよく分かっている。
メンバーもハードロック的な質感とか、その中にリリカルなものも両方欲しいと。彼はうってつけなんじゃないかと。


10th『三日月ロック』(02年9月)
♪『さわって・変わって』(01年12月)
いっきにロックバンドの方向に舵を切ってる。
また新たにレコーディングパートナーも変わって。

何故海外レコーディングをしたかというと、こういうエンジニアとやってみたい、こういう仕上がりに僕たちの曲もなるんだろうかと試してみたいというのがあって。
というのは『フェイクファー』の仕上がりに、不満がメンバーのなかであって。
俺たちの出す音が悪いのか、俺の声が悪いのかということになって。
自分たちが聴いてるこの海外のエンジニアとやってみたらどうなるんだろうということを1回試してみたい。で、やってみたところ望み通りの音が仕上がった。
俺たちが悪いんじゃない。やり方はあるんだ、ということを確信できたわけです。

シングル『さわって・変わって』とカップリングの『ガーベラ』で亀田さんとお手合わせです。
石田くんにしても亀田さんにしても、必然的なようなタイミングで名前が挙がってきました。

『惑星のかけら』が割とハードロック好きな側面が出てるアルバムで。
その次が『ハヤブサ』から『三日月ロック』あたり。ロック的なものを盛り込んでる。
ここまで初顔合わせの3枚(『フェイクファー』『ハヤブサ』『三日月ロック』)が続いている。探りあい。試行錯誤期。
それぞれのスピッツのイメージみたいなものが反映されてる。
スピッツのメンバーもこういうものがやりたいとまだ固まっているわけでもなく。
色んなバリエーションが見える時期だと思います。
前回これが良くなかったね、ということを解消していく時期でもあったと思います。

♪『遥か』(01年5月)
もともとは石田ショーキチくんとやったものをアルバムでは亀田さんがアディショナルアレンジをしている。
柔らかいスピッツの味が出てると思います。


今週は6枚目の『ハチミツ』から10枚目の『三日月ロック』まで。激動期。
いいこともあり、大変なこともあり。
ー乗り越えられないんじゃないか、と思うことはありましたか?
メンバーが音作りで悩んで、答えが出るのか出ないのかという時期もありました。
この激動の時期を乗り越えられたことが今に繋がってると思いますね。今思えば。
ーバンド解散の話は出たことがありますか?
全くないと思います。少なくとも僕は聞いてないです。
ーいろんな事を試して、完成形・到達点が見えないという時期、その中にいるときはどうなんでしょう。
みんなで知恵を絞り、色々試す。リリース全く関係なく、とにかく海外でレコーディングしてみなきゃわからない。
それも売れたから試せたことで。それやんないと解決策が見えなかったことでもあるので。
一個一個思い当たることを試してつぶしていく。これじゃなかった、こっちでよかったというのを贅沢に試せた時期でもあった。
これはよかった、ということを糧にして次に進んでいく。

この時期があったからこそ、その後の10年があるといっても過言ではないと思います。


来週8/29は11th『スーベニア』から。



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by aozora-gene | 2016-08-24 05:04 | スピッツ | Trackback | Comments(0)

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