FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」スピッツ特集8/15②

FM COCOLO 「J-POP LEGEND FORUM」
8月はスピッツ特集
ゲストに竹内修さん
スピッツ特集3週目(8/15)1st『スピッツ』~5th『空の飛び方』

『惑星のかけら』3rd (92年9月)
♪『惑星のかけら』
今まで聴いてきたのとは違ったヘヴィなギターサウンドですね。
ー「骨の髄まで愛してよ」すごいですね。
城卓矢みたいなね(笑)骨まで愛して生きてる限り。僕もビックリしました当時(笑)

初期3枚は当時同時進行で聴いていた洋楽の影響が顕著。
アメリカを中心にグランジムーブメントがありまして、ニルヴァーナを中心として一大ムーブメントみたいになったんですけど、それが流行ったことによって、スピッツの中にもともとあったハードロック志向が、今まであんまり出してこなかったのが、この3rdでは顕著に出てるというアルバムかと思います。

歌詞の中にオーロラが出てきますけど、この前にミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』(92年4月)を作っている
♪『田舎の生活』
変拍子なのにとても聴きやすい。

2nd収録の『魔女旅に出る』でストリングスを大幅に入れたアレンジを試して、その手ごたえを感じていた。
マサムネさんの曲はバンドサウンドだけではなくて、いろんなアレンジに耐えうるのではないか?という考えからこのミニアルバムを企画した。
その反動で3rdがハードに。揺り戻しがあったと思います。

レコード会社の社内においては、竹内は一体何をやりたいんだ?と言われ、釈明に追われていましたね、その当時は。
だってすごくいいじゃないですか、としか言いようがないですよね。
ーすごくいいですよねえ。
ただ、戦略的には何をやりたいんだ?と、よりスピッツが見えなくなってるんじゃないかと、出す度に言われてました。

竹内さんが最初にスピッツを観たのは、初期のビートパンク時代ではなくて、すでに今の志向性になったスピッツ。
『恋のうた』(2nd『名前をつけてやる』収録)が出来て今のスピッツの原型が出来たと言ってますが、89年にはそれはもうすでに出来ていたんですね。
マサムネさんがアコースティックギターを持って歌うスタイル。
初期は草野マサムネはハンドマイクで飛び回って歌ってたらしいです。それは僕は見てません(笑)


『Crispy!』4th(93年9月
♪『君が思い出になる前に』
初めてチャートインした曲。アルバムからのリカット曲。
アルバムを長く売るために、違う側面もあるよということで2枚シングルを出したりしていました。
アメリカとかではリカットは普通にやっていたので、それに倣いました。
このときはバンドは売れたいと思っていましたね。『惑星のかけら』が底を打ったといいますか・・・(笑)
ー「底を打った(笑)」
数字的には結構惨敗だったので。そこはやっぱり売れたいということで。自分たちだけではなく外部の力も借りた方がいいんじゃないかということで、プロデューサーを笹路さんにお願いしたという経緯ですね。

ー当時マサムネさんにインタビューしてるんですけど、この曲は吉田拓郎さんの『春だったね』にインスパイアされたと、そういうことを素直に話す人なんだと思ったことがありましたね。
この曲はサビの歌詞をそのままタイトルにするということを初めてやってみたりとか、分かりやすく分かりやすくということこのアルバムではやった。
洋楽を良く聴いているけど、マサムネさんはいろんなジャンルの音楽を聴いていて、歌謡曲も、ワールドミュージック的なものも聴いていて幅広い。
最初の3枚で自分たちが志向している音楽をやって、それがなかなか届かないということだったので、それとは違う切り口でやってみようという違う(邦楽的な)面を出してます。

♪『夢じゃない』97年にリメイクされている。
ーいい曲ですね~。
最初のシングルが『裸のままで』というとにかく派手なポップナンバー。
リカットしたのが『君が思い出になる前に』というバラード。
『Crispy!』制作の時、この2曲とカップリング用の1曲が最初にレコーディングした曲。シングル用。
それ以外の曲をシングルにという考えはその当時はなかったですね。
ープロデューサーの笹路さんはどういう経緯で?
ユニコーンの、自分たちがおもしろいことを面白がってやって、しかもちゃんと売れているというあのスタンスがうらやましくて、そういうエッセンスをもらえないかな?と思って笹路さんにお願いしました。
他に数人候補があがりましたが、メンバーにキーボードの人がいないので、キーボーディストの方にアレンジをしてもらうと幅が広がるんじゃないの?という話はしていました。

1st,2nd,3rdとだんだん数字が落ちていったので、このままじゃいけない、という空気はありましたね。
作ってる作品はすごくいいから、メーカーとしてもマネージメントとしても続けますよと。
続けるからこそ、メンバー特にマサムネさんには重圧になる。
売れるためにはどうしたらいいか、ということをいろいろ考えた末にこういう形をまずは選んでみた、ということですね。

笹路さんが入ったことによって一番変わったことは、まず曲のキーが高くなった。
マサムネさんの高音をしっかり聴かせる、ということをまずやってもらった。
彼の声の魅力というのが、キーを上げることによって光り輝くことが分かった。
もともとレンジが広いのは分かっていたんですけども、高い声を意識的に聴かせようということは思ってなかったので。
ーあの突き抜け方、切なさみたいなのが加わってきますね。

『Crispy!』というアルバムは「売れたい」といったことを反映して、ちょっとやりすぎてるんですよね。
スピッツがほんとにやりたいことかどうかは、笹路さんもメンバーも分からずにやってる感じがあったんじゃないかと思います。
『裸のままで』をシングルで出すとポリドール内で会議をした時に、編成部長が新しくなりまして「これは売れるぞ、絶対売るぞ」と言ってくれたんですね。
笹路さんが入ってくれたことによって、会議でものすごく評判が良くなった。今までは地味な感じで捉えていた人も、この曲だったらと思ってくれたんですね。

ー『黒い翼』で♪空へ落ちていけ♪と歌った人たちが次のアルバムでは、こう歌っています。

♪『空も飛べるはず』 『空の飛び方』5th(94年9月)に収録
これ売れるかも、って思いました。
ーそうですよね。ほんとにいい曲だなーって思いますもんね!いい曲ってのは、やっぱりみんなの所に届くんだーってほんとにいい例ですよね。
作った当時の手ごたえみたいなのが、最終的には叶っている。
ー作った時よりもどんどんみんなの評価が高くなってますもんね。
シングルとはアレンジがずいぶん違う。
シングルとアルバムではプロデューサーが違います。
ーいろいろ試していたことが叶った曲でもあったわけですね。


ー「底を打った」ということを今は笑って言えるわけでしょ?
そのまま終わっちゃってもおかしくなかった。
そこはメンバーの作品のポテンシャルが継続させたと言っていいと思います。
ーまだ『ロビンソン』は出てないですからね。『空の飛び方』でやっとスピッツいいね、ということになって。
チャート的にはトップ20に入りました。

そして笹路さんとタッグも軌道に乗り、安心感からリラックスして作られたのが次の『ハチミツ』になるわけですね。
ーこうやって聞いてくとアルバムはその当時の記録でもあるんですね。


来週(8/22)は『ハチミツ』から。



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by aozora-gene | 2016-08-17 05:00 | スピッツ | Trackback | Comments(0)

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