‘私’であることの孤独~秦基博『プール』
2011年 07月 08日
どんなに楽しい仲間といても、愛しい人といても。
バカ騒ぎして、はしゃいでいても。
どうしたって湧き上がってくる‘静寂’
常に抱えているものだからこそ、そういう時によりその存在が際立つのかも。
「いつか朽ちていく」「永遠なんてない」という想い。
「陽射しは 水の底まで 折れ曲がるようにして届いた
そこにまるで探していたものが あったかのようにね」
世界には沢山の悲しみが満ちていて、それが自分と関係ないとは思えない。
陽射しが探していたもの。
それは一体なんなんだろう。
どんなイメージなんだろう。
置き去りにされた‘僕’の痛み、なのかな。
「はしゃぎすぎる時間と その向こう側にある静寂(しずけさ)
夢と現実の狭間で あなたの声が聞こえた気がした」
‘しずけさ’と歌うのに、‘静寂’の文字を当てた。
「寂しい」という気持ちをあえて入れたわけ。
あなたの声だけが‘僕’をその痛みから引き戻してくれる。
あなただけがその悲しみから救ってくれる。
光の溢れる現実に連れ戻してくれる。
~秦基博『プール』~
2007/6/6発売の2nd single『鱗(うろこ)』カップリング
2009/1/21発売のミニアルバム『僕らをつなぐもの』(プレミアム・エディション)収録
君がそばにいて僕をたすけて欲しい
きっとみんなそうやって繋いでく
内側の寂しさをなだめるように
やわらかくて弱いんだモノ
名曲や~~(涙)
天才や~~(笑)
プールって設定が、また絶妙です。
‘他者’や‘場所’と断絶された感じがすっごい良く分かる場所なんですよね~。
‘自分’から引き戻されて安心する感覚もすごい分かります。